妙高市(新潟) 大平山(857.9m) 2019年4月7日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:01 ゲレンデ下端−−5:53 ゲレンデを離れる−−6:10 860m峰−−6:22 大平山 6:25−−6:35 860m峰−−6:49 ゲレンデ−−7:12 ゲレンデ下端

場所新潟県妙高市
年月日2019年4月7日 日帰り
天候
山行種類残雪期の籔山
交通手段マイカー
駐車場旧妙高パインバレースキー場ゲレンデ下端に駐車
登山道の有無たぶん無し(積雪で不明)
籔の有無積雪のため皆無だったが無雪期の状況は不明
危険個所の有無無し
山頂の展望樹林で良くない
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメントざっくりしたネット検索では登山記録は発見できなかった山。旧妙高パインバレースキー場(2008年3月閉鎖)から往復。雪が残っているか心配だったが、ぎりぎり大丈夫だった




地形図を準備していなかったのでPC画面写真で代用 営業休止したゲレンデ下端に駐車
ゲレンデ跡を登る リフト駅。まだ使えそうな良好な状態だった
圧雪車のトレースに乗る カモシカの足跡
ゲレンデから見た容雅山〜重倉山(クリックで拡大)
標高840m付近。平坦な尾根 標高850m付近でゲレンデを離れ西へ
潜るのでスノーシューにスイッチ 大平山へ続く尾根に乗る
860m峰直下 だだっ広い860m峰
860m峰から見た西側の展望
860m峰から見た容雅山、不動山 860m峰西側の830m鞍部
山頂東の850m肩 大平山山頂
大平山三角点があるはずの場所 気温は約+2℃。温かい
830m鞍部の残雪はこの程度。1週間持つか? ゲレンデ直下の藪。根曲がり竹
ゲレンデに戻る ツボ足とスノーシューの差
ゲレンデを下る 駐車場所到着


 大平山は妙高市南東部に位置する。2008年3月に営業停止した妙高パインバレースキー場の近くであるが、たぶん登山道はない。この記録を書いている最中にネット検索を掛けたが1つも発見できなかった。いろいろな語句を交えてしつこく探せばあるのかもしれないが、適当にやって見つからないのはほとんど登られていない証拠である。

 地域的/標高的に藪があるかギリギリだと推測され、とりあえず残雪期に行ってみることにした。前日の容雅山で疲れた後には適度な軽い山と言えよう。この時期で雪が残っているのか微妙だが、スキー場経由なら雪が無くても藪漕ぎは最小限で済んで手っ取り早いだろう。

 今回は地形図を準備していなかったので車載パソコンのオフライン地図で山頂を確認、山頂の緯度経度を読み取ってGPSに入力し、地図画面をデジカメで撮影した。これでデジカメの小さな画面ながら行動中に地図を見ることができるし、GPSによって山頂誤認を防止できる。実際、現場ではデジカメ写真の地図が役立った。

 カーナビに従って妙高パインバレースキー場を目指すと、意外にもスキー場は閉鎖されていた。雪が少なくなって今年の営業が終了したのではなく、リフトのタワーへの弦の巻きつき方からして数年間は営業していないように見えた。谷を挟んで反対側には妙高山麓の各スキー場や大毛無山のロッテアライリゾートのスキー場もあることだし、今の時代では小さなスキー場はやっていけないのだろう。

 ゲレンデ西端近くのリフト駅付近に除雪場所があり、そこに駐車してまだ薄暗い中を出発。予想外にゲレンデは全面が雪に覆われたままで、この分なら山頂まで雪がつながって藪は無いかもしれない。開けたゲレンデの雪は良く締まってあまり沈まないが、ゲレンデを離れた樹林帯での雪質は不明なので、ザックにスノーシューを括り付けて長靴で出発。

 ゲレンデの雪はクラストしてグリップがよく効くのでアイゼン不要で快調に登っていく。まあ、昨日の疲労で足は軽くはないが。ゲレンデは開けているので振り返れば昨日登った容雅山も見えている。天気予報では今日は下り坂でお昼前には雨との予報で、展望もそのうちに雲に覆われて無くなってしまうかもしれない。日の出前から動き出したのも雨を避けるためである。日本海を前線を伴った低気圧が進んでくるので南から暖かい空気が入り、朝から気温は高めである。

 ゲレンデの途中、標高720m付近から圧雪車のトレースが登場。スキー場は営業していないのでコース整備のためのものではないだろうが、目的は何だろう? 雪が締まっているとはいえ気温が高く全く沈まないわけではないので、圧雪車のトレースはお助けになった。でもトレースの上に新雪が積もった個所ではやっぱり沈んで歩きにくい。雪面が汚れた場所=古い雪の出た場所を選んで登っていく。

 このまま登ると山頂とは逆方向の930m峰まで達してしまい、そこから830m鞍部に下ることになって無駄な労力を使うため、標高850m付近でゲレンデを離れて尾根にトラバースすることに。平坦な尾根から緩やかな登りに変わる個所で右手の斜面へ。杉の植林帯との境界を下ったが雪が締まっておらずズボズボ潜るのでスノーシューを装着。以降はスノーシューを付けたまま歩いたが、雪が緩んでいたのはおそらくここだけだったと思う。長靴でスノーシューを装着する場合は登山靴の場合とは足の置き位置が異なる。長靴は登山靴より外回りのサイズが小さいので、登山靴と同じ感覚で足を固定するとヒールリフタに踵が乗らないのであった。

 トラバースしつつ緩やかに下って山頂に続く尾根に乗ると、ここも雪に覆われていた。尾根南側はカラマツ植林で無雪期の藪の状態は不明だが、僅かに根開きした場所から顔を出した藪は、トラバースを開始した直後の杉植林帯では盛大な根曲がり竹だったが、尾根に乗った830m鞍部では藪は薄そうであった。

 平坦な尾根を進んで右に回り込んで860m峰へ。てっぺんは平坦で立木が少なく開けた場所で山頂にふさわしいのだが、残念ながら地形図ではこの西側の857.9m三角点峰を山頂としているのでそちらに向かう。ここからは西の展望がよく、飯綱山、黒姫山、妙高山と並んで見えていた。

 ここから高度を落として830m鞍部に至り、僅かな登り返しでこれまた平坦な大平山山頂に到着。地形図によると三角点はピークの真ん中ではなく北西端にあることになっているが、どちらにせよこの積雪では三角点の発見は無理だろう。山頂部一帯に山頂標識がないか探してみたが見当たらないのは、ほとんど登られることがないマイナーな山だからだろう。

 帰りは往路を戻る。往路では気付かなかったが比較的新しい1本のスキー跡あり。わざわざ歩いて登って滑る物好きがいるらしい。ゲレンデには灌木が突き出したりして徐々に荒れてきているようだが、ちょっと整備すれば簡単に復活できそうに見えた。

 

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